今回で早くも3話目になりました。
2話目 風俗で働く女性に本気で恋をしてしまった話。【第2話 お店の外で会うことはできるのか】
「読んでてドキドキする!」というなんとも嬉しいお言葉をいただくのですが、何を隠そう僕自身が当時のことを思い出しドキドキしながら書いています。笑
前回は、無事にお店の外で会うことができ、アドレスの交換もしたのですが、彼女の車のバックミラーを見て、彼氏がいるんじゃないかと疑っているところまで書きました。
どうなる僕の青春!!
メールをやりとりする日々
メルアドを交換して、彼女から初めてのメールが来てからというもの、途切れることなくメールのやりとりは続きます。
この好きな子とメールを始めたばっかりの時期ってめっちゃ楽しいですよね!
なんで返ってこないんだ~とか、ちょっと返信早すぎてキモいと思われないかなとか考えたり。
何回もセンター問い合わせしたりとか!!笑
お店の外で会ってから1週間ぐらいでしょうか。
なんかもうやりとりが段々おかしくなってきました。
これもう付き合ってるんちゃうか!!
って感じの流れになってきた。
お互い好きとは言わないけど、メールにはもう好きって書いてあります的な。
普通なら手放しで喜ぶところです。
しかし僕にはあれがある…
そう!
バックミラーの件が(*´Д`)
彼女からラブラブしたメールが来るたびに思ってしまう。
でも彼氏いるんじゃないの?
俺ダマされてるんじゃないのって。
これはもう確認するしかない。
これ以上スルーしても先に進めない。
彼女に確認することを決意して、その日ちょうどお互い休みだったので電話をすることにします。
運命の電話
直接会ったことがあっても、それまで散々メールでやりとりをしていたとしても、初めての電話って異常に緊張するもんです。
しかも確認しなければならない大事なこともあります。
僕にとってこの先を左右する運命の電話。
最初はお互い緊張していたものの、メールの中でしていた話題もあったからか、だんだん普通に話せるようになってきた。
楽しい!
めちゃんこ楽しい!
こうなると、バックミラーを見てしまった時と同じことを考えるようになります。
こんなに楽しくてドキドキする時間を終わらせてもいいのか??
彼女も楽しそうに、しかも積極的に連絡をしてくるんだから、それでいいんじゃないか。
いや、ダメだ。
ここで聞かなかったとしても、バックミラーを忘れることはできない…
『ねぇちょっと聞きたいことがあるんだけどいいかな?』
『なになに?』
『〇〇って彼氏いるの??』
『いないよ~』
『いやね、この前〇〇の車の中でバックミラーに貼ってあったシール見ちゃったから…』
『あっ、あれ見ちゃったんだ…』
終わった。
たぶん時間にしたら数秒の話だと思うけど、僕は間違いなく終わったと思った。
『あれちょっと前に別れた元カレとのやつなんだよねー』
・・・
ウソだろ…
さすがに別れたら剥がすだろ!!
たしかにそう言われれば、ミラーの角度とかおかしなことなってて、バックミラー使ってない感じはするけど…
『いやでも別れたら普通ああいうのって剥がしたりするでしょ??』
『あっそうだよねー!剥がすの完全に忘れてた!ってか彼氏いたらこんな風に電話したりメールしたりしないから!』
最初は絶対に信じられないと思っていたボクも、その後別れた彼氏の話を長時間聞いていくうちに、だんだんと理解してきた。
彼氏にされたこと。
彼氏と別れたばかりの時期に、僕がお店にやってきたこと。
また会いに来てくれて嬉しかったこと。
連絡をとりあうようになって、よく笑えるようになったこと。
そ、そんなこと言われたら告白しちまうじゃねぇかこの野郎ー!!笑
危うく勢いだけで告白しそうになりましたが、次のお互いの休みの日にデートをすることを約束して電話を切ります。
告白するなら、ちゃんと会って言いたかったから。
初めてのデート。そして…
僕も当時はバーで働いていて夜型生活だったので、会った時にはもう夕方。
お互い車だと面倒だということで、彼女が電車でやってきて僕が駅まで迎えに行くことに。
もちろん初めてのちゃんとしたデートということで緊張していたけど、それ以上に彼女に告白すると決めていたから余計にドキドキしてた。
お店の外で会った日から数えても、まだ3週間とかしか経ってなかったから早すぎるかとも思った。
けど言葉がないだけで付き合ってるのと同じような状態だと思ってたから、迷いはありませんでした。
駅で合流した後、とりあえずお茶。
ぶっちゃけ時間も時間で行けるとこも限られてたから、ドライブしながらどこかでご飯を食べようということに。
僕が考えていたのは、自分の大好きな180度海が見渡せるスポットで告白したいということ。
なのでどこに行くかは伝えずに海を目指すことにします。
その途中に美味しいと有名なうどん屋さんがあったのでご飯を食べたのですが、今考えるともっと気の利いたチョイスしろよ俺!!って感じですね。笑
海での告白のことにしか頭がなかったんだと思います。
でも、そんな気取らないお店であっても嫌な顔ひとつせず、『おいしいね!』って言ってくれる彼女をさらに好きになってしまったりする。
海に着いた。
もう辺りは真っ暗だけど、そのぶん星がたくさん見えていい雰囲気だった。
ただ、ひとつだけ誤算が…
さみぃ…めちゃくちゃ寒い!!
星がキレイだねっとかの前に海からの風でめちゃくちゃ寒い。
季節が真冬だってことを考えてなかった…
仕方ないので車の中で話すことに。
でも海のすぐ近くに駐車スペースがあるから、中からでも海は見えるし、波の音が聞こえたりしてる。
しばらくは普通に会話してたんだけど、告白ってタイミングがよく分かりませんよね。
あー、思い出してくそドキドキしてきた。笑
意を決して切り出すボク。
『初めてお店で会った時からずっと好きです。俺と付き合ってくれませんか?』
言った…
ついに言うてもうた。
彼女は最初すごく驚いた顔をしていた。
けどすぐに泣きだしてしまった。
嬉し泣きなのか、なんなのか分からず戸惑う僕。
『すごく嬉しいけど…』
『やっぱり私の仕事もあるし、私じゃない子と付き合ったほうがいいと思う…』
今思うと逆に不思議なんですが、その時の僕は彼女が風俗嬢だから付き合うかどうか悩むということはなかった。
ほかの女の子を好きになった時と同じように、彼女のことが大好きだったから付き合いたいと思った。
何も考えてなかっただけかもしれない。
『出会った場所がお店なんだし、そのことはちゃんと分かってて、それでも付き合って欲しいって思ってるよ…』
彼女はさらに泣き出してしまった。
だけど僕はもう何も言わなかった。
僕たちはお店の外ではじめてのキスをした。
まとめ
今回も最後まで読んでくださりありがとうございました!!
ここで終わるのがキレイかとも思うのですが、次の記事で最終回にしようと考えています。
次の記事では付き合いだしてからのことを少し書こうかと。
この時の僕は風俗で働く女性を好きになることと、風俗で働く女性と付き合っていくことの違いを全く分かっていなかったのです。
次の記事も明日の夜にはアップできるようにがんばります!
それではまた!!
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