モテたい。
それは男なら誰もが思う当たり前の感情じゃないだろうか。
でもモテたいという話はよく聞くが、世の中のすべての女にモテたいのか?
答えは否だ。
俺はなんとも思っていない女にストーカーまがいの好意を受けて、本気で怖かった覚えがある。
そう考えるとモテたいの本当の意味はこうだ。
自分が好きな女にモテたい!
そうなのだ。
お前がモテたいのはそこらへんを当たり前に歩いている女ではなく、店に入ってきた瞬間に店内の男たちからの視線を一心に集めるような美人なのだ。
と、ここまで読んできた男の中にはこう思っているやつもいるだろう。
俺はそこそこモテるから恋愛本なんて読む必要はないと。
だが、そんなやつには俺のラグビー仕込みの強烈タックルをお見舞いして、男臭いスクラムの輪の中に放り込まなければならない。
今回紹介する水野敬也の「LOVE理論」の中にこんな一文がある。
お前は、スカーレット・ヨハンソンとセックスできるほどの器の持ち主か?ペネロペ・クルスから逆ナンされるほどのオーラを持っているか?
俺は正直言ってこれを読んだときに、眼から鱗という涙がぽろぽろとこぼれてきた。
そうなのだ!
多少の差はあるとはいえ、俺たちは新垣結衣とイチャつくことはできないし、長澤まさみから結婚してくれと懇願される存在ではないのである。
だからあえて言おう。
「LOVE理論」はすべての男が必ず読んでおくべき恋愛本であると。
あとはもう各自で本を買ってくれと言いたいところだが、それだとまだ信じていないバカ野郎がこの先モテずに死んでいってしまうので、少しだけ本書の内容を紹介していこうと思う。
これがLOVE理論だ!!
巷にあふれている普通の恋愛本とは違い、「LOVE理論」は読んでいくうちに声を出して笑ってしまうことが何度もあるのだが、内容は心構えから服装、出会い方やホテルへの誘い方、果てはベッドの中でどうしたらいいかまで書いてある。
つまり今はモテないお前でも、この本を読むだけで最初から最後までイケる。
間違えた。
行けるということだ。
そんな珠玉の理論の中でも、俺がとくに印象に残っているものをいくつか紹介していこう。
執着の分散理論
好きでもないどうでもいい女の前ではいつもの自分でいられるし、そういう女からはホレられたりもする。しかし、好きな女の前に出るとどうしても緊張して余裕がなくなる。だから会話もぎこちなくなる。女はそういうお前を見て気持ち悪いと思うのだ。
(中略)
一人の女にホレてしまい、その女に執着する。ゆえに、「この女が手に入らなくなったらどうしよう…」と不安になり、テンパるのである。しかし、お前たちが同時に何人もの女を狙っていた場合どうなるか?「別にこの女にフラレてもいっか」 そういう心の保険が生まれるはずだ。
要は、1人の女だけを好きになってそいつだけを追い求めるのではなく、同時に複数の女にアプローチすることで余裕を持てということだ。
本の中ではこの理論が最初に書かれているのだが、俺がいままで美人の前では緊張して何も喋れず、連絡先さえも手に入れられなかった理由がまさにここにあったと感じた。
例えば本当に好きな女にアプローチするときだって同じことが言えるだろう。
「こいつにフラレても他にも女はいる」と思えるだけで、緊張せずにいつも通りの自分で接することができるはずだ。
は?
好きな女がいるのに他の女も口説くなんてしたくないだと?
そんなことを言うやつは、お前のスマホのパケット通信だけ10倍の通信量を流して月初から通信制限にしてやるところだが、これもすでに答えが本書の中に書かれてある。
お前たちが感じる「好き」なんていうのは、ただ外見が好みの女が勘違いさせるようなちょっとした優しい態度をとったから「もしかしたらあの女イケるんじゃねぇの?」そう思って好きになってるだけだ。
そういうことだ。
大変じゃない?理論
ところで、女はどういうときに自ら進んで酒を飲みたくなるのだろうか?それは言わずもがな「愚痴を言うとき」である。では、どうすれば女に「愚痴」を言わせることができるのか?
(中略)
・・・教えよう!断腸の思いで教えよう。女に愚痴を言わせる起爆剤となるセリフはこれだ!
「大変じゃない?」
用例1
男「君、仕事は何してるの?」
女「アパレルの販売員」
男「へえ、そうなんだ。でもアパレルの販売員って大変じゃない?」
用例2
男「今どこに住んでるの?」
女「町田。実家だけどね」
男「へえ、実家なんだ」
女「実家は楽でいいよ。ごはんもお母さんが作ってくれるし。風邪ひいたときも看病してくれたりするし」
男「確かにそういう面では安心だよね。でもさ、実家って意外と大変じゃない?」
ところで、女の愚痴に対してああだこうだと自分の意見をのたまう男がいるが、絶対にヤメろ。女が愚痴を言い終えた頃を見計らって次の一言を添えるだけで良い。
「頑張ってるね」
これだけだ。話を聞きながら関心するようにゆっくりうなずき、最後は「頑張ってるね」 このセリフでキメる。
これ以降、俺が飲み会で「大変じゃない?」「意外と大変じゃない?」「頑張ってるね」しか言わなくなったことは言うまでもない。
タクシー理論
デート終了間際の駅前。お前は「分かる、分かるよ」と女の説得を続けている。女もまんざらでもなさそうだが、どうしても最後の一線を超えようとしない。
そんなとき、どうするか?
方法は至ってシンプル。女がウチに来るとは言っていないのに、目の前でタクシーを止めてしまうのだ。するとどうなるか?
「ウチ来なよ」とプレッシャーをかけ続けるお前に加えて、タクシー運転手が「乗るの、乗らないの?」と女にプレッシャーをかけてくれるという、つまりお前とタクシー運転手のツープラトン攻撃が可能になるのである。
これだ。
こういうテクニックを知っているか否かで、一緒に同じベッドで寝るのか、一人寂しく枕を濡らすのかが変わってくるのだ。
これは心理的に本当にいいところを突いていると思っていて、人間とっさに判断しなくてはいけない状況になれば、冷静に判断できることのほうが少ないだろう。
もうこれで、タクシーは終電を逃してイヤイヤ乗るものではなく、俺たちの同志になった。
LOVE理論を読んで俺に起こった変化
ここまで読んでも、実際に読んだお前はどうなったのかと疑っているやつがいるかもしれないので、俺に起こった変化について書いていこうと思うが、その前にひとつ確認させてほしい。
もう「LOVE理論」はAmazonのカートに入れて注文ボタンは押しただろうか?
もしまだ注文していないやつがいれば、勝手にAmazonプライム(年額4,900円)に加入させて、いつでもお急ぎ便で荷物が届くようにしてやらなければならない。
ハッキリ言おう。
たかだか1,500円ぐらいの本を買うか迷ってる男が女にモテるだろうか?
ここで1,500円をケチったばかりに、生涯にわたって風俗で1発○万円を搾取されないように願うばかりである。
ではすでに注文ボタンを押して、同志になったという前提で話を進めさせてもらう。
俺が「LOVE理論」を購入したのが6月の末。
この記事を書いているのが7月5日なのだが、7月に入ってからすでに、
新しく2人の女の連絡先をゲットすることに成功している。
しかも、その内の1人とはすでに2人で飲みに行くことも約束済みだ。
こう書いても「LOVE理論」を読んだ結果だと信じられないやつがいるかもしれないが、俺はもう今年で30になって若い頃よりも出会いは減ってきているし、何より今年の1月〜6月の半年間で連絡先をゲットできた人数は…
0人だ。
半年で0人が、5日で2人に増えたことを奇跡と言わないでなんと呼ぶのか。
俺はこの奇跡を、作者の水野敬也のおかげだということで「ミズノの奇跡」と呼ぶことを決めている。
まぁしかし、本を読んでから数日で俺の外見が180度変わるわけはないし、何が変わったのかと聞かれれば俺の恋愛に対する姿勢が変わったという以外にないだろう。
これまでの俺は、学校や職場などのコミュニティの中でだんだんと仲良くなることはあっても、合コンやクラブなどその場で連絡先を交換したりしたことはほとんどなかった。
そうやってすぐに口説くのはダサいと思っていたし、なにより断られたらどうしよう、面白くないやつだと思われたらどうしようとビビっていたのだ。
それが「LOVE理論」を読むことで、いい意味で「どうせダメでも他の女がいる」と思えるようになったし、初対面から本来の自分に近い状態で話をすることで、よく笑ってもらえるようになったのも大きいと思う。
購入してからすでに2回最初から最後まで読み返したが、2人の連絡先を手にすることができた。
これを10回読み返した頃には、朝起きて俺の隣で寝てるのは「長澤まさみ」なんだろうなと確信に近いものを感じている。
読みやすい書籍版を1冊。
スマホに入れていつでも読めるKindle版を1冊購入しておけば、デート中に何をしたらいいか分からくなったときにトイレで読み返すことができる。
活字を読むと、蕁麻疹ができて震えるというやつは漫画版を読め。
女なのに何故かここまで読んでしまったというやつには、水野敬也の女版恋愛講座である「スパルタ婚活塾」がある。
この本を原作にしたドラマは観たのだが、「どうして私が結婚できないの?」なんてのたまう輩でも目が覚める内容になっていることを俺が保証する。
あとがきに代えて…
このブログの他の記事を読んでいただいたことがある方には分かると思うのですが、普段は読者を「お前」呼ばわりすることはおろか、一人称も「俺」ではなく「僕」を使うほど優しく温かい文章を心がけています。笑
しかし今回「LOVE理論」という本を紹介するにあたって、いつもの書き方ではこの本の良さを充分に伝えることができないと感じ、あえてこのような書き方を試してみました。
また、本を実際に読んだ方は感じると思うのですが、記事の中で著者の水野敬也氏の言い回しに似せている部分があります。
その点はコピーではなくオマージュとして書かせてもらっています。
最後に。
文章の書き方を「LOVE理論」に似せてはいるものの、5日間で女の子2人の連絡先をゲットしたことは本当ですので、この記事を読んだ方からの嬉しい報告が聞ける日を楽しみにしております。
それではまた!!
コメント