新海作品の映像の美しさと、独特の切ない世界観が好きで、公開をずっと楽しみにしていた「君の名は。」を公開初日に早速観てまいりました!
もうね。
『絶対にもう1回映画館で観る』って終わった瞬間に思うぐらい素晴らしかったので、ちょっとでも気になった方にはぜひ映画館で観てほしい!
前情報はできるだけないまま観たほうが楽しめる作品なので、ネタバレしない範囲の中で感想と、後半には「君の名は。」以外のオススメ新海誠作品についてご紹介します。
ネタバレしない範囲での「君の名は。」のあらすじ
カフェもなく、コンビニも21時で閉まるような田舎街に住む女子高生の三葉(みつは)。
家系である神社の風習や、父の町長選など、狭い街での周りの目や閉塞感から、三葉は高校卒業後は東京に出たいと強く思っていた。
そんなある日。朝起きると自分が東京の男子高校生になっている夢を見る。
憧れていた東京の街。友達と食べるカフェのパンケーキ。レストランでのアルバイト。
戸惑いながらもどうせ夢ならばと、東京を思いっきり楽しむ三葉。
一方で、東京に住む男子高校生の瀧(たき)は、逆に田舎町の女子高生になっている夢を見る。
目が覚めるといつもの自分に戻っているのだが、昨日の記憶は抜け落ちているし、周りの家族や友人からは「昨日のお前はどうしたんだ?」と言われてしまう。
それぞれが違う自分になっている夢を繰り返し見る2人は、だんだんと自分たちが入れ替わっていることに気付く。
携帯やノートを使ってメモを残し、ルールを決め、都会と田舎という全く違った環境を楽しみながら、会ったこともない相手と仲良くなってきていた頃、ある日突然入れ替わりが終わってしまう。
三葉の存在が自分の中で大きくなっていたことに気付いた瀧は、入れ替わりの記憶を頼りに彼女に直接会いに行くことを決意するが…
「君の名は。」の感想
初日だったこともあって満席の館内。
エンドロールが終わって明るくなると、周りの人たちの声が次々に聞こえてきます。
『めっちゃ面白かった!』
『俺絶対にもう1回観に来るわ!!』
普段はわざわざ人が多い公開初日に観に来ないというのもあるんですが、終わった直後にこんなにも絶賛の声が聞こえてくる映画は初めてでした。
僕は1人で行ったので、観終わった後に感想を共有できる人たちがマジで羨ましかったっす。笑
当日の朝、情報番組のスッキリに新海監督が出てて、MCの加藤浩次がこの映画について、『泣こうとして泣くんじゃなくて、いつの間にか涙が流れている作品』と言っていたんですが、まさにそんな感じ。
泣かせようとしてくるんじゃなくて、心にじんわりと染み込んでくる感動です。
あー!もう!ネタバレなしで伝えるの難しいわ!笑
この記事を読むぐらいに興味がある方は…
後悔はしない!
とりあえず劇場で観るべし!!
以上。
劇中の音楽はすべてRADWIMPS
僕も実際に観るまで勘違いしてたんですけど、主題歌がRADWIMPSなんじゃなくて、劇中で流れているすべての音楽をRADWIMPSが提供してるんです。
「君の名は。」の制作が始まった約2年前から音楽作りも平行してやってたみたいですし、1つの作品の音楽を1つのアーティストが制作するってのはなかなか聞いたことがありませんよね。
もともと僕がラッドのファンというのもあるんですが、映画を観ながら音楽で頭を揺らしてしまったのは初めての経験ですw
すでに劇中で使われたすべての音源を収録したアルバムが発売されているんですが、劇場で売ってなかったのでAmazonでポチろうと思ったら、まさかの在庫なし。(記事執筆時)
通常版が在庫なしってどんだけだよ!
メイキング映像などが入った初回限定盤は、若干ですがまだ在庫があるようです。(こちらも記事執筆時)
新海誠のおすすめ作品
「君の名は。」を観て違う作品も観てみたいという方はもちろん、とりあえずどんな感じなのかチェックしてから劇場に行きたいという方向けに、これまでの作品の中からおすすめを簡単にご紹介します。
ほしのこえ(2002年)
同級生の長峰美加子と寺尾昇。中学3年の夏、ミカコは国連軍の選抜メンバーに選ばれたことをノボルに告げる。地上と宇宙に離れたミカコとノボルは携帯メールで連絡をとりあうが、リシテア号が太陽系の深淵に向かうにつれて、メールの電波の往復にかかる時間は開いていく。
ゲーム会社を退職した新海監督が、ほとんどの作業を1人でやって制作した25分ほどのショートムービー。
HuluでSFっぽいアニメを探してる時にたまたま見つけたんですが、バトル物ではない内容に驚いたのを覚えてます。
普段僕たちが使っている携帯メールと、宇宙に向かい地球との距離が離れていくことで、少しずつメールが届くまでの時間が伸びていくという設定は秀逸。
いま送ったメールが相手に届くのは8年半後とか切なすぎだろ!笑
雲のむこう、約束の場所(2004年)
南北に分断された日本。北海道に建設された謎の「塔」まで飛ぼうと約束したヒロキとタクヤ。それから三年後、ヒロキたちは憧れていた少女・サユリが眠り続けていることを知る。彼女を救おうと決意した二人は、思いもかけず「塔」とこの世界の秘密に近づいていく…。はたして、彼らは約束の場所に立つことができるのか!?
劇場公開もされた自身初の長編作品。
正直に言うとストーリーはイマイチというか分かりにくいので、他の新海作品を観てからのほうがいいと思うのですが、世界観や風景の美しさと、そこに流れる音楽との相性は素晴らしいの一言。
秒速5センチメートル(2007年)
小学校の卒業と同時に離ればなれになった遠野貴樹と篠原明里。そんなある日、大雪の降る中、貴樹は明里に会いに行く…。二人の再会の日を描いた「桜花抄」、その後の貴樹を別の人物の視点から描いた「コスモナウト」、そして彼らの魂の彷徨を切り取った表題作「秒速5センチメートル」。三本の連作アニメーション作品。
3本の短編が1つになって、合計で1時間ほどの作品。
新海作品の特徴なんですが、男女の心の距離と、2人の間にある物理的な距離をこの作品でも上手く描いています。
最後の終わり方も切ないままなんですが、現実だとハッピーエンドで終わることのほうが少ないですから、この作品を観ると過去の叶わなかった恋をついつい思い出してしまう。
言の葉の庭(2013年)
靴職人を目指す高校生・タカオは、雨の朝は決まって学校をさぼり、公園の日本庭園で靴のスケッチを描いていた。ある日、タカオは、ひとり缶ビールを飲む謎めいた年上の女性・ユキノと出会う。ふたりは約束もないまま雨の日だけの逢瀬を重ねるようになり、次第に心を通わせていく。居場所を見失ってしまったというユキノに、彼女がもっと歩きたくなるような靴を作りたいと願うタカオ。六月の空のように物憂げに揺れ動く、互いの思いをよそに梅雨は明けようとしていた。
過去作ではこの「言の葉の庭」が1番新しい作品。
梅雨の雨の時期をテーマにしていて、雨と緑のコントラストは本当に美しい。
新海作品の中だけじゃなくて、すべてのアニメの中でも1番映像がキレイなんじゃないかと思ってしまうぐらい。
わずか46分という時間の中で、自分の弱さとか、人を好きになる真っ直ぐな気持ちとか。
そういうものが静かだけど、確実に伝わってくる作品になっています。
新開監督の過去作はVODで観れる
「ほしのこえ」のところでも少し書きましたが、新開監督の過去作はHuluなどVOD(動画配信サービス)で観れることが多いので、今ならわざわざレンタルしに行く必要はありません。
どのVODサービスも登録してから2週間〜1ヶ月ぐらいは無料のお試し期間があるので、まずは気軽に試してみるのもいいと思います。
まとめ
色々と書いてきましたが、「君の名は。」はこれまでの新海作品の中でも最高傑作と言える出来になっていますので、DVDで観たりせずにぜひ劇場に足を運んでみてください。
僕も終わるまでに必ず映画館でもう1回観ますよ〜(*´ω`*)
それではまた!!
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