最近は少しずつ海外に行く機会も増えてきたのですが、毎回ネット環境をどうするかでいつも悩みます。
ホテルには無料のWi-Fiがあるので、何も準備せずに行ったこともあるんですけど、やっぱりスマホで色々調べながら行動したほうが便利ですもんね。
方法としては海外で使えるSIMカードを利用したり、海外用のレンタルWi-Fiを利用したりと色々とありますが、日本でも使えてそのまま海外にも持っていける「グローカルネット」というWi-Fiが気になったので、お試しキャンペーンを利用して実際に使ってみました。
今回は日本で使用したので使い勝手はまた少し違うかもしれませんが、年に数回は海外に行くという人にはいい商品だと思います。
グローカルネットとは
冒頭でも書きましたが、「グローカルネット」のWi-Fiは電源を入れるだけで自動で最適な回線を選択できるようになっていますので、1台のWi-Fiで日本でも海外でも使用できるというのが特徴になります。
SIMカードを入れ替えたりする必要もなく、国内だとドコモ・au・ソフトバンク回線から最適なものを自動で選んで繋がりますし、海外でも111カ国で電源を入れるだけで電波が入る作りになっています。
※対象国は公式サイトからご確認ください
あとで詳しく書きますが、日本国内では普通に使う分には充分な通信速度が出ましたし、基本料金(400円)だけ毎月払えば、日本では使わずに海外だけで利用するということも可能です。
グローカルネットの料金について
日本国内での料金
日本向けだと月に使えるデータ量が決まってる定額プランと、月に使ったデータ量で金額が変わる従量課金のプランを選べます。
1ヶ月単位でプランの変更もできるようなので、しばらく日本にいるなら定額プラン。またすぐ海外に行くなら従量課金などその時の状況に合わせて使い分けるのが良さそうです。
料金的に見ても、通信制限のないプランでも月額3,980円はかなり安いです。
もちろん国内専用のWi-Fiだともう少し安いものがありますが、海外と兼用もできてこの値段なら充分にメリットがある金額だと僕は思います。
海外での料金
海外ではWi-Fiを使用した日にだけ課金されるシステムで、プランによって金額と1日あたりに使える通信量が変わります。
(こちらも月に1回プランの変更が可能)
「グローカルネット」は海外どの国で使っても上記の料金で4G/LTE通信対応ですが、これだけ見ると高いのか安いのか分からないので、有名な海外用レンタルWi-Fiと比較してみます。
300MB | 500MB | 1GB | |
---|---|---|---|
グローカルネット | 780円 | 1,180円 | 1,580円 |
イモトのWi-Fi | なし | 680円〜1,580円 | 1,580円〜1,880円 |
ワイホー | 390円〜1,250円 | 980円〜1,550円 | 1,180円〜1,850円 |
グローバルWi-Fi | 500円〜1,670円 | 1,170円〜1,770円 | 1,370円〜1,870円 |
※料金・通信量は記事執筆時のものです
※料金は1カ国のみ渡航する場合
最安値だけ見ると「グローカルネット」より高く見えますが、安いのは韓国などホントにごく一部の地域だけです。
ほとんどの国では同額か「グローカルネット」の方が安くなります。
また、レンタルWi-Fiは1回の出国で2カ国以上に行く場合には料金が上がりますので、どの国に行っても料金が変わらないのは「グローカルネット」のメリットですね。
グローカルネットのメリット
受取や返送、SIMカードの入替えもナシでそのまま海外に持って行ける
やっぱり1番はこれ。
海外用のレンタルWi-Fiと違って空港での受取や返却などの手続きが必要ないので、日本から普通に持って行って帰ってくることができますし、複数の国に行ったとしても対応したSIMカードに入替えるなんて手間も必要ありません。
海外でも使用した日にだけ課金
海外用レンタルWi-Fiだと渡航日数によって料金が変わってきますが、「グローカルネット」は使った日にだけ課金されるので、電源さえ入れなければ料金は発生しません。
ホテルや飲食店には無料のWi-Fiが飛んでいることも多いので、必要な分だけお金を払えばいいというのもメリットですね。
日本では使用せずに海外専用にもできる
日本ではスマホや固定回線があるからWi-Fiはいらないという方は、基本料金の400円だけ支払いをして日本では使わず、海外専用にするという手もあります。
日本で使わない期間に関しては400円をムダに払っていることになりますが、その分いつでも好きなときに海外に持っていって使えると考えれば充分にメリットはあると思います。
グローカルネットのデメリット
海外での使用料もレンタルWi-Fiより安く、基本料金の400円さえ払っていれば日本で使わなくても海外専用にできるのでメリットはかなりあるのですが、1点だけデメリットを挙げると申込み時に事務手数料(3,000円)と端末代金がかかるという点です。
レンタルではないのでどちらも必要な費用なのですが、特に24,000円の端末代金が重いですね。
この端末代金があるので、年に1〜2回程度の海外なら手間や利用料金の高さはあってもレンタルWi-Fiを使うほうがいいかなと。
逆に言えば、年に複数回は海外に行くという方ならあくまで初期費用が高いだけなので、レンタルWi-Fiを使い続けるよりは「グローカルネット」と契約したほうがお得になると思います。
グローカルネットの端末レビュー
※追記
僕が実際に使用したのは現在のものより古い端末です。
最新の端末については公式サイトを確認してください。
では実際に日本で使ってみた感想を書いていきたいと思います。
まず端末が届いたときに感じたのは、ちょっとデカイなということ。
横から見たらこんな感じ。
僕がもともと持っていたWiMAXの端末と比べても一回りほど大きいです。
まぁ手ぶらでWi-Fiを持ち歩く機会なんてないのでいいのですが、最近のWi-Fiは小型化・薄型化してますので少し違和感はあります。
ただ、端末は14時間連続で使用できるだけのバッテリーがあり、スマホへの充電も可能なので、海外ではモバイルバッテリーの代わりになるというメリットもあります。
使い方はめちゃくちゃ簡単で、電源を入れると自動でその国に合った回線に繋がりますので、後は表示されているWi-Fi名を選んでパスワードを入力するだけです。
使用したデータ量も表示されますので、海外ではこれを目安にするといいですね。
端末自体の充電は側部のUSBからするのですが、充電ケーブルは付属されるものの、アダプターは送られてこないので自分で用意する必要があります。
普通はアダプターまで付けてくれそうなものですが…
僕はiPhone用のアダプターが使えたので代用しましたが、同時に充電できないのは不便なので、アダプターだけ購入したほうが無難ですね。
アダプターは安い物だと数百円、上のしっかりした物でも1,500円ほどで購入できます。
日本国内での通信速度について
簡易的な方法にはなりますが、「Speedtest」というアプリを使って通信速度を調べてみました。
同じ場所で僕が持っているWiMAXの速度も調べていますので、参考にしてみてください。
自宅
WiMAX→5.21Mbps
グローカルネット→12.79Mbps
福岡市内のカフェ
WiMAX→6.10Mbps
グローカルネット→3.19Mbps
福岡市天神
WiMAX→4.51Mbps
グローカルネット→15.31Mbps
通常のWeb閲覧なら1Mbps、高画質のYouTube動画を観るのにも4Mbps以上の速度があれば充分と言われていますので、場所にもよりますが10Mbps以上の通信速度がある「グローカルネット」はかなり早いですね。
実際に使っていても快適にネットで作業することができました。
ただこれはWi-Fi全般に言えることですが、ビルの内部などの奥まった場所では電波が繋がりにくい場所もあったので、その点だけご注意ください。
まとめ
年に1、2回の海外ならレンタルWi-Fiをおすすめしますが、年に複数回は海外に行くという方には「グローカルネット」はかなりいい製品だと思います。
日本でも使用したり、基本料金だけ払って海外専用にしたりと自分なりの使い方を選ぶこともできますので、ぜひ検討してみてくださいね。

▲国内向けポケットWi-Fiのおすすめはこちらの記事で解説しています。
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