※今回の記事の内容は失業保険受給中に通える公共職業訓練についての内容です。
失業というのはそう経験するものではありませんので、職業訓練校に行ってみようと感じてもどんなことをするのか分からず不安を感じてしまいますよね。
僕自身も訓練学校行ってみようと考えてから、ネットで体験談を探し回ったりしました。
結論から言うと勉強してみたい内容の訓練があれば絶対に行くべきだと断言できます。
その理由は以下の5つです。
- 訓練が終了するまで給付が延長になる
- 在職中はできなかったスキルや資格を取得できる時間ができる
- 乱れた生活リズムの改善が就業前にできる
- 不安を話し合える仲間の存在
- これまでのキャリアを見直し、これからの人生を考えることができる
あくまでも自分の体験がベースになっているので、すべての人に当てはまるかは分かりませんが、僕の体験が少しでもお役にたてると嬉しく思います。
僕の職業訓練校の内容について
期間:2014年8月1日~10月31日
内容:パソコン初級科【ワード、エクセル、パワーポイント、タイピング】
受講生:25名【男性4名、女性21名】※試験申込者数70名程度
受講生の年齢:20代~50代まで
取得資格:Microsoft Office SpecialistExcel
僕が公共職業訓練をおすすめる5つの理由
訓練が終了するまで給付が延長になる
失業中というのはお金のことは一番気になると思いますので、ここからお話します。
訓練学校に入校すると在校中に失業保険の給付期間が終了しても卒業するまでは給付が延長されます。
これに加えて受講手当が訓練を受けた日だけ1日500円支給されます。(最大40日まで)
入校してしまえば途中でお金がもらえなくなるということはありません。
少し表現に語弊があるかもですが、お金をもらいながら学ぶことができるのです。
これは失業しているからこその特権だといえます。
注意点としては入校日(実際に訓練が始まる日)までに一定の給付日数が残っているという条件があるので気をつけてください。
僕の場合は入校日までに残給付日数が1日以上あること、でしたがこの条件は最大給付日数などによって変わってくるそうなので、必ず事前にハローワークに確認をお願いします。
在職中はできなかったスキルや資格を取得できる時間ができる
身につけたいスキルや資格があっても、仕事をしながら勉強するというのは本当に大変です。
僕はエクセル、パワポ、タッチタイピングなどPCの基礎スキルがないまま就職してとても苦労していたのですが、毎日遅くまでの残業や休日出勤も多く勉強する時間がとれず、スキルがないから業務に時間がかかり余計に帰れないという負のループに陥ってました。
タッチタイピングを例に出すと、1度身につけてしまえばなんてことないスキルですが、きちんと習得しようとすると相当な時間がかかります。
学校で1日2~3時間をあて今のスピード(1分間で140文字程度)になるまでに1ヶ月ほどかかりましたので、普段の生活の中でやり続けるのには相当な忍耐力が必要だったことでしょう。
またこれまでなんとなく使えていたスキルでも、きちんと資格として取得することで、再就職の際に自身をもって”できる”と言い切ることができるようになって自信につながったと言っている受講生もいます。
資格取得にも勉強時間が必要なので、時間ができるということが訓練学校最大のメリットだといっていいでしょう。
僕は初歩的なパソコンスキルでしたが、今はプログラミングやアプリ開発なんて職業訓練もあります。
「プログラミングスクールまとめ」を見てもらうと分かりますが、普通に3ヶ月ほど自分で通うと30万以上しますからね。
これを無料で学べるなら、利用しないほうが勿体無いぐらいだと思います。
乱れた生活リズムの改善が就業前にできる
会社を辞め、いつ寝ていつ起きても関係ない生活になっていると、ついつい不規則な生活になってませんか??
何を隠そう僕がそうでしたので…笑
この不規則な生活を再就職の前に正せることも訓練学校のメリットの1つです。
要はリハビリですね。
訓練学校は”学校”という名前の通り、中学・高校の時間割のようなスケジュールで1日が進みます。
僕の場合は朝8時半から朝礼があり、50分1コマの授業が6限まででした。
ねっ!まさしく学校生活でしょ!
思った以上に失業中の不規則な生活を正すというのは大変ですので、再就職の前に体を慣らす意味でもおすすめです。
不安を話し合える仲間の存在
失業中というのは再就職できるのか、お金は大丈夫か、など不安なことだらけです。
友人に相談するといっても、バリバリ働いている友人を前に働いていない自分に劣等感を感じてしまい、気軽に相談できなかったりしますよね。
ですが訓練学校に来ている受講生は辞めた理由はどうあれ全員失業者ですので同じ状況、同じ悩みを抱えています。
訓練を受ける際も同じスタートですから、一緒にできないことをできるようになり、再就職へも共にチャレンジする仲間ができることはとても心強かったし、なにより励みになりました。
たった3ヶ月の期間だったのに、卒業式の日はみんな号泣で本気で卒業したくないと思ったものです。
いまでもLINEで連絡をとりあったり、飲みに行ったりしてますし。
同じ境遇の仲間がいることは絶対に次のスタートへのパワーになりますよ!
これまでのキャリアを見直し、これからの人生を考えることができる
職業訓練校ではキャリア面談が授業と平行して行われ、これまで勤務してきた経験を棚卸して、履歴書・職務経歴書を一緒に作成してくれます。
日々の勤務や生活に追われていると、これまでの仕事を振り返りこれからの人生についてゆっくり考えることはできませんよね。
失業すると否応なく次の仕事をどうするのかということを考えなければなりませんが、給付日数がどんどんと減っていく中で落ち着いてこれからを見つめるのは難しいかもしれません。
職業訓練を受講していたことは履歴書にも記入することができますし、訓練期間も短くても3ヶ月程度あるものが多いので、しっかりと新しいスキルを身につけながら今後のことをゆっくり考えることができます。
1日も早く再就職して安心したいという気持ちもあると思いますが、仕事は人生の大きなウエイトを占めるものですので、仕事を辞めたこのタイミングで自分がどんな生き方をしたいのかゆっくりと考える時間をとることをおすすめします。
再就職までブランクが空いても大丈夫??
職業訓練は3ヶ月〜1年とある程度の期間通うことになるので、職歴の空白ができるのを不安に感じられる方もいらっしゃると思いますが、職業訓練に通っていたことは履歴書にも記入することができるので、あまり気にする必要はないかなと思います。
ただ、面接の中で『なぜその講座を受講したのか』であったり、『どんな内容を学んだのか』は聞かれる可能性が高いと思われますので、自分がちゃんと学びたい、必要だと感じる講座を選ぶことが重要です。
また、「あとで後悔しないために絶対読んでほしい職業訓練終了後の再就職の話」という記事でも書いていますが、職業訓練は必ず卒業しなくてはいけないものではないので、受講中であっても働きたいと思う会社があれば就職活動をして何も問題はありません。
むしろ受講が終わってから就職活動を始めてはそれこそブランクができてしまうので、常に自分で情報収集をしておくという意識も大切です。
まとめ
僕は短い3ヶ月間の訓練学校生活でしたが、本当に行ってよかったと感じています。(こうして記事にするぐらいですので)
講座の種類や地域、もっといえば1人1人によって感想は変わってくるとは思いますが、興味がある方はまずハローワークで詳しい内容を聴いてみてくださいね!!
▲職業訓練校の試験対策についてはこちらの記事で解説しています。
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